審査員
合田経郎
Tsuneo Goda
CMディレクターとして演出家のキャリアをスタート。NHKキャラクター「どーもくん」シリーズ が人気を博し、活躍のフィールドをアニメーション映像へと広げる。2003年にはドワーフを立ち上げ、アニメーション作家へと転身。絵本、イラストレーションをはじめ、自身でも2Dアニメーションを制作するなど創作活動は多岐に渡る。現実の世界にはありえないことが何でも起こる人形アニメーションの設定において、自分が暮らしの中で感じる「気持ちや体験」を盛り込むリアルな世界を描き出すことにこだわっている。どーもくんは、2008年、「どーもくんTVシリーズ」(2分×26話)が世界最大のキッズ向けチャンネル「ニコロデオン」で放映を開始、世界170以上の国と地域で放送された。一方で、もう一つの代表作「こまねこ」は、「こま撮りえいが こまねこ」「こまねこのクリスマス」が世界中の映画祭で上映され高い評価を受ける中、2016年、「ワクワクこまちゃん」がAmazonプライムビデオ・オリジナル作品のパイロットシーズンに採用され、世界5ヶ国で同時配信された。最新作は中外製薬「がん患者さん・医療関係者応援ムービー『温かい手』」。
伊藤有壱
Yuichi Ito
アニメーションディレクター
I.TOON Ltd.代表/東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授
クレイを中心にあらゆる技法を駆使したアニメーションや、キャラクターデザインなど幅広い分野で活動。代表作に、放送28年目を迎えるNHK Eテレ「ニャッキ!」、みんなのうた「グラスホッパー物語」、松竹110周年記念「ノラビッツ・ミニッツ」、ミスタードーナツ「ポン・デ・ライオン」TVCM、宇多田ヒカル「traveling」MVアニメパート、平井堅「キミはともだち」MVなど多数。
オリジナル短編「HARBOR TALE」(‘11)は、チェコZLIN FILM FESTIVAL最優秀アニメーション賞・観客賞受賞はじめ、世界24ヵ国で上映。クレイアニメ制作ソフト「CLAY TOWN」プロデュース、2017年全国都市緑化フェアマスコット「ガーデンベア」デザインなど。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授。日本アニメーション協会理事。ASIFA-JAPAN理事。
土屋萌児
Hoji Tsuchiya
アニメーション作家。1984年東京生まれ。
切り絵や貼り絵、ドローイングなどを駆使して特異なキャラクターや様々な素材を用いて、独創的なアイデアに満ちたアニメーション作品を制作している。2011年「黒いロングスカートの女」がオタワ国際アニメーションフェスティバルにノミネート。「小学生の事情」が第13回TBSデジコン6にて優秀賞を受賞。中山うり「青春おじいさん」SE SO NEON 「A Long Dream」 などのMVや、Eテレ「シャキーン!」の『ハッタケさん』『惑星兄弟』などのシリーズを手がける。ポカリスエットweb movie『スカフィンのうた』アニメーションを担当。ほか作品多数。https://www.tsuchiyahoji.com/
宮澤真理
Mari Miyazawa
2014年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。
お弁当アーティスト&アニメーション監督。2003年から「食べる人も作る人も楽しくなるお弁当」を提案。2012年からお弁当のオリジナルキャラクターでアニメーションを作りはじめ、2014年よりNHKにておにぎりが主人公のアニメーション「こにぎりくん」を放送中。日本、ロンドン、ザグレブ、マニラなど世界各地でお弁当に関しての講演会、ワークショップなどを開催。COOL JAPAN AWARD、青い翼大賞、オタワ国際アニメーション映画祭で未就学児童部門グランプリなど、お弁当やアニメーションで数々の賞を受賞。お弁当のレシピ本や絵本など著書多数。
Anita Killi
Anita Killi
アニメーション監督
ノルウェー国立美術大学でイラストレーションとグラフィックデザインを学び、その後ヴォルダ大学でアニメーションとドキュメンタリー映画制作を学ぶ。
1996年、オスロ国立芸術アカデミーでアニメーション(マルチプレーンテクニック)を専攻し、修士号を取得。以来ノルウェーに自身のアニメーション・スタジオ、トロールフィルムを設立、運営している。『AngryMan』(2009年)は界で最も多くの賞を受賞した作品である。『Mother Didn`tKnow』は広島国際アニメーションフェスティバル2020にて優秀賞を受賞。オスカー・アカデミー メンバー。
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